麦飯石及び鉱石等のろ過材販売、各種セラミックスの製造・販売
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麦飯石とは

インフォメーション

麦飯石は、火成岩類中の石英斑岩に属する岩石であり、その外観は薄い黄褐色に淡灰色が混じり、その名の通り麦飯に似ている(図A-1)

この石の産地は岐阜県加茂郡の山中であり、日本ではここ一箇所からしか得ることができない。

西暦1061年、天然薬の専門書「本草図経21巻」に麦飯石がはじめてその名を採録されて以来、各本草書に石薬として、「皮膚病・腫れ物・吹き出物・鎮痛・傷口の治癒」に効果ありとされており、その効き目が高く評価されている。

また、麦飯石は、内服薬の丸薬を調製する際の水を醇化、活性化するための濾材のひとつとしても使用され、この麦飯石の水で調製した丸薬は経時変化が長く、カビ等が繁殖しにくいため重宝された。すなわち、麦飯石は皮膚病に効果の高い薬石としてだけでなく、かなりの昔から「水に活力を与える石」として評価を受けていたことになる。

図A-1 左・岐阜県加茂郡の山中 右・麦飯石の塊

図A-1 左・岐阜県加茂郡の山中 右・麦飯石の塊

麦飯石の働きをまとめると次の4つになる。

■1.強い吸着力

麦飯石の吸着力の強さは麦飯石微粉末電子顕微鏡写真(図A-2)で確認される海綿状の多孔性部分の、表面積が非常に広くなっていることが、その最大の理由であると考えられている。

■2.ミネラルの溶出

ミネラルは、人体にとって必要不可欠な微量要素のひとつである。このミネラルは、飲料水に適量含まれることによって、味を良くし、おいしい水を作ることになるのである。

■3.水質を調整する

鉄をはじめ、マグネシウム、フッ素などは、その水に含有されていないと溶出し、逆に多すぎると吸着する作用をする。またPHに関しては、極端な場合は別として、弱アルカリ性に調整する。

■4.水中の溶存酸素量を豊富にする

これによって、麦飯石は酵素を求める生態に非常に有効に働くのである。

図A-2 左・麦飯石の微粉末7400倍 右・同じく20000倍

図A-2 左・麦飯石の微粉末7400倍 右・同じく20000倍

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